世界の経済事情
アメリカの財政悪化は、赤字に伴う国債の増発も一因でした。
アメリカの金利はべらぼうに高く、このためもあってドルも割高となり、輸出は抑えられ輸入は促進されます。
それに大幅減税は、レーガノミックスの予想とは正反対に、貯蓄ではなくて消費に火をつけ、それだけ輸入を増やして貿易収支の悪化を助長したのです。
また、高金利は外国の資金の流入を招くから、財政赤字は貿易赤字とともに、国外からの借金を増やしていくことになります。
・・・このため、今適切な対策でもって財政と貿易が均衡化していくとしても、今世紀末にはアメリカの対外純債務、つまり外国からの借金は、一兆数千億ドルという人類史上未曾有の巨額に達するものと予測されています。
いずれにせよ、アメリカはこのままではやっていけません。
ともかくも財政と貿易の赤字をなんとかしなければなりません。
こうして、1985年には、アメリカの政策は180度転換してきます。
まず、財政悪化の元凶をなす軍拡を抑えねばならず、そのためにはロシアとあまり事を構えてはまずい・・・。
85年秋以来の米ソ首脳会談の開催をはじめ一連の「新しいデタント」の動きは、こうして始まったと見ていいでしょう。
もう一つの政策転換は、同じく85年の秋からアメリカが従国際政治と国際経済でのこの二つの動きのもつ意義は大きい政策転換を示すものであるとともに、なくなったことを表わすものであるからです。
ついでながら、この場合、ことに日本との関係でアメリカにとって頭にくることがあります。