自由化による変動 2
新興のピープル・エクスプレス航空では、パイロットの俸給は、2万2000~7万ドルへと下がったばかりか、正規の勤務外に乗客サービスまで受け持たされています。
さらに、自由化によるもう一つの大きな変化は、アメリカにおける民間航空路線網に現れました。
最も混み合う路線、たとえばニューヨークーフロリダ間とかニューヨークーロサンゼルス間は、競争の激化で運賃が急速に低下しました。
このため大西洋~太平洋の両岸を結ぶ路線のほうが、その中間の都市間より料金が安くなってしまいました。
また路線網と空港が形づくってきた航空地図も、大幅に変わりました。
たとえばこれまでのノースウェストの根拠地のミネアポリス、TWAのカンザス・シティー、デルタとイースタンのアトランタなどは大きなターミナルでしたが、ここにも大きな変動がありました。
自由化以来3年の間に、アメリカンのダラスーフォートワースは32%、デルタのアトランタは24%、USエアーのピッツバーグは26%と、それぞれ出港便数が急増。
他方不採算路線はどんどん切り捨てられ、74の小都市がルートからはずされました。
もっとも、これら小都市への輸送はプロペラ機に転換し、便数はかえって26%も増えました。